趣味の顕微鏡あそび

妻曰く、道具をそろえ終わると趣味が終わるそうだ。

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配置薬

ある配置薬業者の売上構成(単位:百万円)である。

配置薬は下がっているが、ドラッグストアの売上が伸長している。コロナ禍で少しブレーキがかかっているようだが、配置薬を祖業とする会社にあって、売上構成比が5.9%と寂しい限り。それでも売上230億超で全国300万軒に配置薬を供給している。

厚生労働省の薬事統計から配置薬の集計が無くなり(1%以下なので)配置薬で回収問題も暗く影を落とす中、連綿と配置薬の業態を残してがんばってもらいたい。

 

 

 

 

全国的にもドラッグストアの数は増え続けている。

まるで陣取り合戦。あちこちにドラッグストアが林立しだした。

10兆円産業までもう目の前、ドラッグセイムスも全体を合わせれば、ドラッグコスモスと肩を並べる。もはや競合はコンビニエンスストアだが、全国に57000店舗ある。1位セブンイレブン、2位ファミリーマート、3位ローソンの3形態で50000店舗(シェア率89.9%)もある。コンビニエンスストア規制緩和で医薬品を扱いたいようだ。

少子高齢化と人口減にそれぞれの業界がどう対処していくのか。サービスの拡充やAIなどの効率化などでは先が見えている。配置薬がドラッグストアに役割を委譲したように、飽和した業界は安定的衰退に向かい、新しい業態に席を譲るのが社会のマナーかもしれない。2048年には人口も1億を割り、2060年には8600万人と現在の2/3になると予想されている。65歳以上が人口の40%になる。もっとも労働人口不足で80歳でも働いているだろうけど。。。

10兆円を射程に、2020年度の国内ドラッグストア市場規模は8兆363億円!