趣味の顕微鏡あそび

妻曰く、道具をそろえ終わると趣味が終わるそうだ。

ブログタイトル

珪藻を一生懸命に並べる。が失敗。どうやって固定するのかネットで検索

Plan x4 / 0.13

 

 

カバーガラスにマウントメディアを塗って、ねちゃっとした所に珪藻を1個ずつ、すね毛ペンでひらって並べていった。ゴミも一緒にくっついてくるが、、、

そして、プレパラートの上にマウントメディアをちょっと塗って温める。泡がなくなったころ合いに、先ほどのカバーグラスをうらがえしてのせた。

 

すると、プレパラートとカバーグラスの隙間が泡立ちせっかく並べた珪藻がバラバラ。

うーむ。

PlanApo x40

PlanApo x10

 

次は、スライドガラス上のマウントメディアが沸騰し終わってからカバーガラスを載せればとやってみた。カバーガラスを静置し上に錘を載せた。

どうだろうか。おそるおそる見てみると、やっぱりバラバラ。あと、なぞのぶつぶつもぎっしりある。これはおそらくカバーガラスに塗ったマウントメディアを伸ばすときに注射器に入れていた無水エタノールを少し放置していたので水分が入ったからかも。

 

 

 

 

さっぱりわからないので先達を探すことに。

この方が珪藻の権威。すごい作品を作られている。まぁ根気のいる作業で、ちょっと真似できない。。。もうお亡くなりになられている。

klaus kemp - Google 検索

Alan Wood’s microscopical diary – 2016 

なんとうらやましい。ワークショップみたいなもの?

 

The Diatomist — San Francisco Microscopical Society

www.youtube.com

 

翻譯してみたところ、珪藻を並べる固定液には言及されていないっぽい。翻訳は便利だなぁ。

ネットをあさってようやく見つけた!!

まぁ10分ぐらいでたまたま見つかったんだけど。

検索ワード diatom fixative Klaus Kemp (珪藻 固定液 クラウス ケンプ氏)

Micscape Microscopy and Microscope Magazine

Meakin の固定液: (Meakin, SH, ”The Study of Diatoms”; IV: Selected Slides):

 

ウォーターバス上で 0.5 オンス(約14g)のデキストリン粉を 4 分の 1 オンス(約7g)の水に溶かし、1.5(約42g) オンスのグリセリンを加えて、少量の固定液を用意する必要があります 。溶解したら、約 3% の炭酸を加えて固定液を保存します。」。 

別の固定剤を使用する必要があります。

Raymond Hummelinkは、炭酸の代わりに氷酢酸安息香酸ナトリウムを防腐剤として使用することを提案しています。

 

Diatom mounting adhesives - Irish Diatoms - diatom cleaning - diatom mounting - micromanipulators

 

これが固定液らしい。やりかたを翻訳してもらうと、

スライドグラスの裏に2mmの円を描いて、表側に固定液を針の孔ぐらいつけて、きれいな親指でこすりつける。摩擦が起こるまでこすりつける。

レンズペーパーで一方通行でスライドを5回こすりつける。

 

その上に珪藻を載せていく。

 

  ちょっとマウントメディア(フェノール入り)を触るのは嫌だなぁ。

  デキストリンなら大丈夫。

 

ここも詳しい。

Micscape Microscopy and Microscope Magazine

 

珪藻の固定方法をしるしたPDFを見つけた。

先達たちの珪藻をめぐる書簡のやりとりだ。

翻訳しておく。

http://www.microscopy-uk.org.uk/diatomist/SHMletters.pdf

SHMletters (翻訳)

固定液に使われている安息香(STYRAX)は樹脂らしい。保存料の安息香酸Naとは違うのだろうか?昔のプレパラートの固定はいろいろ試行錯誤していて興味深い。

が、なかなか読みずらい。

 

こちらの方もわかりやすい。

Diatom mounting adhesives - Irish Diatoms - diatom cleaning - diatom mounting - micromanipulators

これによると、

白色フィルムゼラチン 2g

酢酸 75ml

無水アルコールまたはイソプロパノール 3 gm

イソブタノール 1.5g

 

  1. 2グラムの白色フィルムゼラチンを75mlの酢酸に溶かします。これには数日かかることがあります。溶かしたら濾します。この原液は冷蔵庫で保存できます。
  2. 無水アルコール 3 g とイソブタノール* 1.5 g を混合し、ピペットを使用して、攪拌しながらストック溶液 5 ml にゆっくりと加えます。この混合物は冷暗所に保管する必要があります。 
  3. ガラス棒などを使用して、この混合物の小滴をきれいなカバーガラスに塗布します。ドロップは、自然に端までかなり広がるはずです。操作は必要ありません。 
  4. 写真用ゼラチンは、食品グレード(スーパーマーケット)のゼラチンよりも優先されます.
  5. 必要に応じて、0.7g のイソブタノールのみを使用できます。

 

そういえば先達もゼラチンを使っておられた。

放散虫、有孔虫のマウントのための新手法ー3 : コゲラ工房

いろいろと試行錯誤されている。

 

 

 

 

それに実体顕微鏡じゃなく、普通の顕微鏡にマイクロマニュピレーターをつけてするらしい。これは厳しい。

こんなのか?ちょっと高いなぁ。作るのもなんだか難しそう。なんか身近なもので代用できないだろうか?よくよく見てみると、どうも宝石を磨く器具らしい。

重さも2kgもあるし。。。こりゃでかすぎる。

https://amzn.asia/d/gjIaO7E

やっぱりこれしかないな。

その場しのぎといってもなかなか難しい。XYを縦に使っている。

プレパラートは手動らしい。。。

 

 

でも、とにもかくにも珪藻の清掃をなんとかしないと。。。

珪藻の洗浄方法は下記。

Micscape Microscopy and Microscope Magazine

 

今日はこれでお休み。